海外でのお部屋探し体験記 〜謎のマージン取られたり、入居できなかったり〜

海外での滞在に欠かせない住居。
滞在の少し前からお部屋探しを始めると思いますが、日本とは言語も勝手も違うので、不安がいっぱいですよね。

そんな感じで私の記事にたどり着いてくださったと思うのですが、とにかくたくさんの失敗をしたので、それを段階ごとにシェアしたいと思います。




気になるお部屋にコンタクトを取ってみた


一つ前の記事で紹介したErasmusuというサイトから「Milestone」を見つけてコンタクトを取りました。(Milesotneについても前回の記事で紹介しています)

ものすごく返信が早くて、対応も丁寧でした。その会社名には「オーストリア」と入っていたので、ドイツ系の国ということで信頼してしまっていました。

「興味がある」と言ったようなことを伝え、いくつか質問をしました。
水道や光熱費は込みか、洗濯機はあるのか、などと言ったベーシックな質問と、もう一つ、どこの会社が運営している学生向けアパートなのか、ということを聞きました。

その時、会社名に関しては答えてもらえなかったことを覚えています。
この時に質問をすればよかったし、答えてもらえないなら、その住居の写真をGoogle写真検索で検索をすればよかったです。

これはErasmusuが警鐘を鳴らしている詐欺のケースですが、お金まで払って実際現地についてみたら住居が存在していなかった、ということが起こりうるそうです。だから住居の写真をGoogle検索することって意外と大事なんじゃないかなと思います。(出典というかどのウェブサイトで使われているかがわかるため)


予約をしたら、さらにデポジットを支払うことに...?


そのあと、予約をしました。
Erasmusuでは719ユーロと表示されていたので、高いなと思いつつ、でもビザにHousing Cotractが必要だったので支払いました。

この時点で、実は250ユーロ上乗せされた金額でした。エラスムスは、あくまで仲介業者なのでしょうがないですし、のちに紹介する謎の仲介業者がマージン取ってるかも、とも思います。この250ユーロはどの割合でどこに流れているのか未だにわかりません。

さて、そのあとに、エラスムスにここが担当の業者よ!と教えてもらい、連絡を取り始めました。Austria Student Housingという謎の仲介業者です。当時はウェブサイトが更新中で見れませんってなってるし、TwitterとかInstagramもフォロワーがほとんどおらず閑散としていて、ここ大丈夫かな、という不安な気持ちでいっぱいでした。(ちなみに久々にみたらウェブサイトは完全にクローズしていました)

連絡を取り始めたはいいものの、突然、この契約のためにAdministration feeとして185ユーロ払ってね!という連絡が。訳も分からず、海外の契約ってこういうものなんだ...と払ってしまいました。


返信がこない。話が進まない。

その後、個人情報を記載するフォームが送られてきて、記載して返送するように言われました。パスポートコピーを始めとした、個人情報をフォームに全て書きました。

数週間でHousing Companyから連絡が来るから待っていてね!との連絡が。やっぱりこの会社は仲介業者なんだ...と思い、1ヶ月待つことに。

1ヶ月後、まだ返信が来ていなかったので、まだですかというメールを送ると、あと1週間くらいかかるとのこと。
その1週間後に再び連絡すると、まだHousing Companyから連絡が来ていないとのこと。

しびれを切らして、「1ヶ月前、数週間かかると言い、1週間前にはまだ1週間ほどかかるといい、今日はまだ何日もかかるって言ってますよね?!私は本当にあなたを信頼していいのかわかりません。それに、ビザのためにHousing Contractの証明書類が必要なんです」と送りました。

するとすごく丁寧にごめんなさい、本当にHousing Companyに連絡をしているのに、相手から連絡が来ないんです、とのこと。

最終的にこの1週間後くらいについに話が進んで、数ページに及ぶ契約書が送付されてきました。それと同時にその契約書からついにそのHousing Companyの名前まで明らかになりました。前回の記事に書いた、マイルストーンです。

その契約書を送ったら、マイルストーンの担当者と繋いでもらえ、謎の仲介業者は「これで私の仕事は完了よ。今後何かわからないことがあったらいつでも連絡をしてね!」とのことでした。

実は、マイルストーンと繋いでもらった時に仲介業者とマイルストーンとのやりとりのメールが全て残っていました。その時わかったのですが、その仲介業者は私を装って、私っぽいメールアドレスを作ってマイルストーンとやりとりをしていました。

しかも、話が進まなかったのはマイルストーンがメールの返信をしていなかったわけではありませんでした。そもそもまだ予約受付を開始しておらず、そのリマインドメールも仲介業者が送っていなかったんです。



ここまでの話について私なりの解釈


謎の仲介業者Austria Student Housingは、決して悪いことしようとしてこうしたわけではなく、小さなビジネスを立ち上げている時だったんじゃないかと個人的に思います。

他のケースを調べてみると、現地について実際その物件が存在していなかったり、送金した瞬間から音信不通になったりという経験の方もいるそうです。

私のケースでは、最終的にそのお部屋に住むことができましたし、個人情報が悪用されたり、クレジットカードからお金が抜き取られたりすることもなかったからです。純粋にマージンを取られただけでよかったなあと、余分に払ってしまったお金がマージン250ユーロと、謎のAdministration fee185ユーロでまだよかったなと思いました。

それでも学生にとっては高い授業料でしたが。

現地についてびっくり。家がない。

8月末に到着して、1週間だけAirbnbを使って暮らしていました。入居前々日の8月30日のこと、突然マイルストーンから、建物が完成していないと連絡が入りました。

結局マイルストーンが準備をしてくれたホテルに宿泊することになりました。当初は2週間の予定でした。

9月1日、やっと実際にマイルストーンの人と、ホテルのカンファレンスルームでお会いしその雰囲気を見て、ここは信頼できるところだなと確信しました。

マイルストーンデザインのテーブルクロスが全ての机にかけてあったし、MILESTONEと書かれたプロフェッショナルな大きな看板やマイルストーンデザインのペン、それに軽食としておしゃれなサンドイッチや美味しいジュースもケータリングで用意されていました。




ある一種のビジネスカンファレンス会場のようでしたので、ああここはもう大丈夫だと安心しました。

結局2週間ではおさまらず、1ヶ月間ホテル暮らしだったのですが、10月から晴れてマイルストーンに入居できることに。正直、まだ全然工事中だったし、色々準備できていないところもあったのですが、お部屋はめちゃくちゃ綺麗で感動的でした。

キッチンの写真だけ、私のインスタに投稿してあったので貼っておきます。(2枚目)

最後までおよみくださりありがとうございました!


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友達の話

日本人の友達は運よく騙された人はいなかったそうなのですが、私の中国人の友達は中国人に騙されて10万円ほど失ったそうです。

友達がお部屋探しをしている時にいい物件を見つけ、応募したそう。それで10万円を払って、連絡が取れなくなったそうです。

その後、その物件の家主にたどり着くことができたそうですが、家主曰く、その人は知らないとのこと。

友達が言うには、その中国人の人はすごく親切で丁寧だった、とのこと。異国の地で、同じ国出身の人がいたらもちろん信じてしまいますよね。

皆さんも気をつけてください。


気をつけるべきポイント

私がこの1連の出来事で学んだことを言語化して共有します。



①そのウェブサイトが信頼できるサイトかどうかを見極める!

いろんな方法がありますが、現地の人とかに聞くのが一番な気がします。
留学経験者、現地滞在中の日本人(できれば同じ国の人)は、今は気軽に見つけることができるはずです。

InstagramやTwitterなどもそうですし、その国のことを発信しているブロガーさんなんかにも直接連絡を取ることは可能です。そういった人たちにどうお部屋を探したか、信頼できるウェブサイトはどれなのか、といったことを聞いてみてください。

また私のブログ以外でも、お部屋探しについて書かれているブログはありますので、そこに参照してあるサイトからお部屋を申し込むのはありだと思います。


②内見前にお金を送らない!

詐欺師はおそらく優しかったり返信早かったりするんですよね。そんなところに信頼してしまい、デポジットだろうがなんだろうが、お金を送るのはやめましょう。
私が契約したErasmusuのサイトで警告されているのは、「内見をしていないのにお金を払わないでください」ということ。心からそう思います。

じゃあどうしたらいいのか。私が最初の1週間だけ使ったAirbnbやホステル、ホテルに泊まって内見を回るといいと思います。ちなみにブダペストには日本人が運営するホステルがあるので、そこに泊まると安心できるしいろんな情報も日本語で入りやすいと思います。私の友達は、そこに泊まっていたそうです。アンダンテホステルと言うところです。詳しくはこちら

ちなみに、Housing Contractがないとビザが取れない!みたいなことを思っていましたが、結局私はAirbnb滞在のレシートをプリントアウトして持っていき、無事ビザが下りたと思うので、そのスタンスが変わっていなければ大丈夫だと思います。

③早すぎは逆に良くない!

私は4月からお部屋探しを開始しました。実際に契約ができたのは7月です。
マイルストーンも予約開始していませんでした。

それにヨーロッパ人の中には、今泊まるところがなくてホームレスだから、フラットで人と足りていないところあったら教えて!みたいな書き込みとかFacebookグループでありました。

そのくらい、直近でいいのかななんて思ったり。ただHousing Contractのことがあるので、そこは大使館に確認をとってください⚠︎




最後に



この失敗談を読んで、怖いな、不安だな、海外行きたくないなと思ってしまった方。少しいると思います。

そんな方に伝えたいのが、全部込みの留学だよ!ということ!

留学ではめちゃくちゃ大きな失敗をしたり、すっごく恥ずかしい思いをしたり、ってことがたくさんあります。自分を責めたり、自信がなくなったりします。でも、そのあとに一回り精神的に大人になれるし、留学中での学びのおかげで大人になってからの失敗を防ぐこともできるようになります。

頑張ってください!