出願校を決めるファクター3つ【海外大学院留学】

大学院留学を決意してから初期に決めなければならないのが、志望校や出願校。

世の中には本当にたくさんの大学院があり、同じような分野、同レベルのランキングでも山のように多様な学校があります。そんな中で、どんな学校を選んだらいいのか、どの視点で見て選択をすべきなのか、なかなか迷ってしまうこともあると思います。私もそんな中の一人でした。私が「ここをもっとリサーチしておけばよかった」と思った箇所もいくつかあるので、その点も紹介していきます。



①国や街など「ロケーション」


まず、国やエリアを絞りましょう
地域によってかなり出願方法や出願時期、提出必要書類が異なるため、1点に絞るのが良いでしょう。
私は有無を言わずヨーロッパ一択で、特に北欧エリアとして選択しておりました。最終的にイギリスに志望を変更し、志望校を一から選び直したわけですが、その場合も主にロケーションを重視していました。

イギリスと決めてそれ以上の細かい立地は設定していませんでした。どれだけ小さな町に行っていいのか、大きな街のみで絞るのかというあたりはマイルールを作るといいと思います。
私のルールは「ランクが高ければ(=志望度が高ければ)すごく田舎の土地でもオッケー。安全校はある程度の大きさを持った都市に位置するもののみ」でした。


②コース内容


出願時のエッセーにも必ずといっていいほど必須になってくる「コース内容」。私の場合、エッセーの「なぜこの学校でなければならないのか」という説明の大部分をコース内容が占めていました

ここを疎かにすると合格をもらった後に、「やっぱ違う」となりかねないので時間をかけてじっくり向き合いましょう。私は、驚くことに出願した大学全てに合格をいただいたので、オファーをいただいた後に挑戦校として設定していた4校をコース内容で比較しました。そんな中で、いくつかのスクールの授業内容が「なんか違うな」と思えてしまったんです。ランキングでだいたい判断して、授業名のみを確認して、コース内容をじっくり読む時間がなかなか取れていなかったことが原因だと思っています。

特に注意が必要なのは、授業名だけではなく、授業内容まで読むべきということです。決して悪いことではありませんが、マーケティング/ブランディングが上手いビジネススクールは授業名を作るのが上手だと感じます。

そんな中でより良いコース内容を見極めるのにおすすめなのが「2校を比較する」ということ。そうすると、一見違うコースに見えても内容的には同じでフォーカスするところが違うということが見えてきます。例えば、一見、コース名「起業・戦略・国際ビジネスのリサーチ」と「国際ビジネスのための定量的研究」でなんだか違うコースに見えても、コース内容を詳しくみてみると結局教えていることは「国際ビジネスに使える統計的アプローチ」ということ。前者と後者で違ったことに重きを置いて学べるんだということがわかります。

こうして比較してみると、ほとんどの学校でかなり似た内容のことを学べることがわかりました。それでも重点を置くところが違うので、そこを差別化してエッセーは書くと良いでしょう。


③キャリアサポート


大学院に行く目的は人それぞれあれど、多くの人はキャリアのためというのが大きいと思います。そのため、どの程度のキャリアサポートが受けられるのか確認をしましょう。

私の出願校はすべての大学が「CVチェック」や「キャリアカウンセリング」など、日本の普通の大学にあるようなサービスは提供していました。そんな中で私が最後、合格承諾をする時に決めての一つとなったのが、どれだけのキャリアフェアを行なっているかです。最後の最後まで3〜4校を比較していましたが、結局キャリアに一番力を入れていると思った学校に進学を決めました。(もちろんランキングやコース内容などの他のファクターもありますが)

beoさんのイギリス留学フェアに参加した際に、オファーをいただいた学校のリクルーターとお話しすることができました。その際にキャリアサポートについて尋ねたところ、私の興味のある業界を考慮しながら大変丁寧に答えていただけた上、なんとそこのビジネススクール専用のキャリアサポートに関するパンフレットがあったんです!そのほかの学校のブースで聞いてもキャリアに関する資料はありませんという形だったので、そこの学校のキャリアサポートの本気度が伝わってきました。

またOB/OGにキャリアサポートについて聞いてみると良いです。「キャリアサポートセンターあったけど、全然使い物にならなくてさ」という話を聞いた学校もあったので、どうしてダメだったのかということも含めて聞いてみるとかなり貴重な情報になりました。(ちなみにOB/OGに会うのもbeoさんのイベント経由で機会を得ました。beoさんの回し者でも受講者でもありませんがイベントは使えます)

キャリアサポートの厚さに関して、採用されやすさの指標emplyabilityという項目でランキングがチェックできます。しかし、empoyabilityに関しては日本の大学が輝かしい成績を持っています。これは大多数が新卒での就職という文化的背景やどれだけの人が進学するか(理系だと進学が多いですよね)、どれだけの規模の大学なのかなどのバックグラウンドでかなり左右される項目なのでは?と思いますので、参考程度にするといいと思います。

その他


私はあまり考慮しませんでしたが、この他に学費や奨学金というファクターもあると思います。奨学金はイギリスは充実しているなという印象でしたし、実際私もいくつかの大学から奨学金のオファーをもらったので、日本よりはより奨学金の文化が浸透しているのかなと感じました。

その他に要求される英語スコアを考慮するというのもあると思います。イギリスではほとんどの学校でpre-sessional English courseが提供されています。英語のスコアが足りなくても、そのコースを受けるとスコア提出が免除になるということです。ある程度の英語力はもちろん必要ですが、日本ではなかなか学べない本場のアカデミックライティングなど学べる機会と思えば貴重なものになるはずなので、スコアが高いから諦めようというのはあまり必要ないのではと考えています。


いかがでしたでしょうか?
ご自身が一番行きたいところ、行くべきところをぜひ見極めてください!
頑張ってください!

■まとめ
①ロケーションを決めよう!
→地域ごとに出願スタイルが異なるため。
→街の規模の大きさなどはマイルールを決めると良い。

②コース内容を比較しよう!
→授業名だけではなく、コース内容までしっかり見よう!
→2校以上を同時に比較すると具体的に比べやすい!

③キャリアサポートの厚さを調べよう!
→基本のサービスの他に、キャリアイベントはどのくらい行われているかなどを見よう!
→OB/OGにキャリアサポートについて聞いてみよう!


最後までお読みくださりありがとうございます!

Have a nice day!


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